ブリューゲルの「バベルの塔」を観てきました
昨日のことです。
大阪の国立国際美術館で現在展示されている
ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。
「バベルの塔」と聞くと、
私の世代は「バビル二世」ですが、
当然
・バビル二世(浩一)
・ロデム
・ロプロス
・ポセイドン
・うさぎロボット
そして「ヨミ」
は登場しておりません。
しかし、
脅迫的なまでの細かい描き込みに共通点を持つ
大友克洋氏が描く「バベルの塔」があったのには
ちょっとびっくりしました。
(アキラくんは中心に居るんでしょうか?)
美術館の中を見て回りながら
「バベルの塔」の実物を目にすると感じますが
「あんなに小さいキャンバスに1400人ほどの人が描かれている」
ということに驚きます。
そして、人だけではなくて、船や建設機材、農村までも・・・
う~ん、AKIRA顔負けです。
また「バベルの塔」以外におもしろいのが
「金銭の戦い」
という版画。
400年以上経った現在でも、
同じことが繰り返されているのが
なんともシュールです。
そしてもう一つおすすめなのが
「放浪者(行商人)」
と呼ばれている油絵。
この絵は、この時代の行商人の
生活状態を細かく表していますし
この時代の風俗性も細やかに
表現されているのが興味をひかれます。
さらに、この放浪者の視線が意味ありげなんですね。
この放浪者は、後ろの売春宿が気になっているようで。
お客だったのか、通行人だったのか。
そこはわかりませんが、
いつも人は、こんな誘惑と出会いながら
人生を選択し続けているんだろうなという
これもナナメな皮肉を感じるものでした。
10月15日まで、大阪・中之島にある
「国立国際美術館」
で催されていますので、普段と違った
雰囲気や感性を感じたいなら
足を運ぶと楽しめると思います。