オウンドメディアで本当に収益は上がるのか?

オウンドメディアで本当に収益は上がるのか?
2015年ごろから
「オウンドメディア」を始めましょう
という流れが出来上がりました。
しかし、オウンドメディアを立ち上げたからと言って、どんなメリットがあるのかといわれると、、、
大手企業さんなら豊富なキャッシュや人材をつぎ込むことで、半年~1年くらいで、そこそこPVも伸び、ブランディングが完了し、自社製品が売れていくでしょう。
(例外についてはコチラ)
しかし、これが中小零細企業、または、個人事業主だったらどうなるのかというと・・・
収益モデルは3つ考えられる
まず、大手ではないところがオウンドメディアを持った場合に、収益を上げるモデルとしては
(1)自社製品やサービスが売れる
(2)広告掲載からの収入
(3)記事広告を売る
ほとんど場合は(1)が最終目的だと思います。
そして、もっとも遠いのが(3)ではないでしょうか。
「自社製品やサービスが売れる」の間違い
これは経験的な話ですが、中小零細企業や個人事業主がオウンドメディアを持ったとしても、オウンドメディアから直接、商品やサービスが売れることは「ほぼ」ありません。
ですからオウンドメディアとネットショップを連携したいのなら、オウンドメディアとの連携よりも、ネットショップに力を入れた方が良いと思います。
オウンドメディアへ投資するよりも、PPC広告とかFacebook広告へ投資した方が、キャッシュの回収率は上がります。
そもそもオウンドメディアは、会社が情報を発信する「メディア」ですから、売り込むというよりは、役立つ情報を提供するポジション。
だから私は「売る」よりも「問い合わせ」してもらうことにフォーカスするのが正解だろうと考えています。
中小零細企業、個人事業主さんは特に「問い合わせ」にフォーカスしてもらいたいです。
PVも大事ですが、PVが最終目的ではなく「問い合わせ」の件数と、比率をアップさせることを最終目的にしてください。
広告掲載の収入
オウンドメディアから直接的な収入を得たいなら、これが現実的でしょう。
ただし、この収入モデルは、オウンドメディアのPVが月間1万PVは欲しいところです。
(フォーカスするところがPVになります。)
半分アフェリエイトのような収益モデルですから、会社で運用している場合には「NG」のところもあると思います。
しかし、可能ならサイトに訪問する人の属性を見極めて、広告掲載するのは収入になります。
いっそのこと、可能なら「アフェリエイト」というのもありでしょう。
ただしポイントは先ほども出てきましたが、この収益モデルの場合、まずはオウンドメディアのPVを月間1万PVに到達させる必要があります。
記事広告を売る
これは「LIG」さんが得意ですね。
「PR記事をギュッとまとめたよ」というように、自社と競合しない会社の記事広告を作って有料で掲載するというモデルです。
1記事○○万円、というようにして販売しているモデルですね。
高収入モデルの理想的な形です。
まとめると
このように、実のところ、中小零細企業や個人事業主がオウンドメディアを持った場合、収益の即効性は期待できません。
記事も最低100記事は必要ですし(専門性が高いと少なくてOKな場合もあります)、記事を作る時間と労力も必要です。
また、現在のGoogleの判定としては、内容の薄い記事は評価されないため、量だけで勝負することは不可能と考えましょう。
内容があり、わかりやすく、役立つ情報を発信しつづける。
2017年の4月からは、特にこちらが大事になっています。
この事実を知ると、中小零細企業や個人事業主さんがオウンドメディアを持ち、収益を得るためには
(1)専任のスタッフや社員、経営者自らが記事を書き続ける
(2)あなたの会社に深く関わってくれる専属のライターを持つ
この2つが選択肢だと思います。
そして、作った記事から「問い合わせ」に誘導できる
・構成
・動線
・コンテンツ
を設計して公開することになります。
今、私たちに必要なオウンドメディアは、ただのウェブを使ったメディアではなく、
1年先、2年先までの流れや構成を見越して設計したシステムになっている必要があるでしょう。
そして、この長期的な設計が出来たオウンドメディアだけが、勝ち残るんだろうと思います。