京都日々新の売る文章脳

セールスコピーライター『京都日々新』の売る文章脳

*

言葉の力は諸刃の剣

      2017/03/22

諸刃の剣

使い方次第で良くも悪くもなります

諸刃の剣(もろはのつるぎ)

諸刃の剣とは、一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険もあるというたとえ。
また、相手に打撃を与えるが、自分もそれと同等の打撃を受けるおそれがあるというたとえ。

引用:故事ことわざ辞典

選挙カーを見ていて不思議な光景があります。
投票日の前日に走っている選挙カー。

「よろしくお願いします!」を連呼しているウグイス嬢。

たぶん、ウグイス嬢はアルバイトか派遣が多いと思うのですが、
最後の最後に涙ぐみながら「最後のお願い」をしている方を見かけます。

これって「演技?」と思っていたんですが、そうでもないようです。

ありがとうございます。日比野新です。

この光景、昔から不思議で仕方なかったんです。
「演技」なのか「親族」なのか「熱狂的な支持者」なのか。

でも、ほとんどは「雇われて」ウグイス嬢をされているのですから、
選挙に出ている人の主義主張に感銘を受けているわけではないはず。

「時給いくら」で雇われていると思います。

でも、「最後のお願い」で涙ぐむウグイス嬢がいるのが不思議だった。

そんなことを払拭する話を『歌人 俵万智』さんがコラムに執筆されておりました。

俵さんは学生時代に「ウグイス嬢」のアルバイトをされていたそう。
そして、派遣先の候補者の名前を連呼すること約10日。

記号でしかなかったはずの名前が、じわじわと心にしみ込んでくるらしい。
だから「最後のお願い」のときに、ウグイス嬢は演技ではなく涙ぐむ。

で、ここで思ったのは、約10日の間に数え切れないくらい候補者の名前を連呼するだけで、涙ぐむ対象になりえるという現実です。

何度も何度も連呼する。
何度も何度も名前を見る。
聞こえてくる名前も同じ名前。

この繰り返しが行われるだけで、人間の心にジワジワとしみ込んで、候補者と同一に近い存在になりえるということ。

別に、
主義主張に感銘を受けているのでもない。
政策に思い入れがあるわけでもない。
候補者に愛情があるわけでもない。

でも、繰り返し「名前」という記号であるだけの言葉を連呼するだけで、思い入れの対象になりえてしまう。

もし、この効果を良い方向に使ったら、暗唱できるようになるだろうし、心にしみ込んだら人生が変わるかもしれません。

でも、この効果を悪く使ったとしたら、洗脳もできます。

言葉の力は諸刃の剣

俵万智さんもおっしゃられていますが、その通りだと感じます。

私は、まがりなりにも言葉を使って「書く」という仕事をしていますから、気をつけておかないといけないですね。

それでは、また。

今月の人気記事


 ~今月の人気記事~

 - マインド