京都日々新の売る文章脳

セールスコピーライター『京都日々新』の売る文章脳

*

残念!言葉の意味はひとつじゃない

      2017/03/21

言葉の意味は同じじゃない

言葉の意味。それは、自分だけの解釈かもしれません。

さいたま地裁で「NHKの受信料契約の義務」についての判決が言い渡されました。

これは、

テレビが視聴できる「ワンセグ機能付き携帯電話」の所有が、
放送法で受信料支払いの義務が生じるのかどうか

という判決でした。

ありがとうございます。日比野新です。

この判決の結果について、どうのこうのと意見を言うつもりはありません。

今日、フォーカスしたいことは、訴訟の原因となった言葉の意味です。

ことの発端となった言葉は

『設置』

NHK放送の言う、受信設備の「設置」にワンセグ携帯が当たるのか、というところです。

おもしろいことに、言葉の意味は人によって違うもの。
でも、自分はひとつだと思っている矛盾。

その人の経験、生活環境、立場などなど。
実に言葉の意味は、コロコロと姿を変えてしまいます。

別の言い方をすると、

「自分にとって都合の良い解釈をしている。」

とも言えます。

今回の争点になった言葉をお互いの立場、そして国語辞典で比較すると、

『設置』の意味

国語辞典:
ある目的に役立てるため機関・設備などをこしらえること

訴訟側:
設置とは一定の場所に置くことで、携帯電話は持ち歩く物

NHK側:
放送を視聴できる状態を意味する

「設置」という言葉ひとつとっても、立場によって捉え方が全く違っていることがわかります。

そこで考えたいのが、私たちが普段「書いたり話したり」している「言葉」から、相手に自分が言いたい意味が伝わっているのか、ということ。

自分と同じ経験、環境、人生の人はいません。

ということは、私が今ここで書いている言葉も、私の思っている意味があなたへ100%伝わっていることはないはず。

何となく、私とあなたの少し重なった共通言語領域で、お互いが「こんなことだよね」と歩み寄ることで理解しているのだと思います。

しかし、言葉を扱う私たちは、なるべくなら相手に誤解がないように、そしてこちらの思いを出来るだけ正確に伝えたい。

だから

・正しい言葉の意味の理解
・わかりやすい言い回しの選定
・見込み客の頭の中にある言葉を使う

などに意識を集中して、話し言葉で書いていくことが必要。

文学のように、美しい言葉を使う必要はないでしょう。

哲学のように、深く思考する言葉を使う必要もないでしょう。

ただただ、誤解を生み出さない、わかりやすい言葉。
よく言われる「小学5年生」でも理解できる言葉。

これが、私たちが目指す言葉の選定基準であり、意味がより正確に共有できる手段なのではないか。

私は、この判決の記事を見て感じました。

そして、もう一つ。

私たちは「言葉」に自分勝手な意味付けをしている。

これを認めることも必要ですね。

追伸
どうも、私たちは勉強すればするほど「わかりやすい」から遠のく気がします。
専門的になり、色々なテクニックを駆使し、自己満足に入りがちです。

賢そうな言葉より、わかりやすい言葉。
文学的な言葉より、感情を動かす言葉。

気をつけておきたいことです。

それでは、また。

今月の人気記事


 ~今月の人気記事~

 - マインド