「ひつまぶし」と「ひまつぶし」脳は文字を錯覚する。
2017/06/21

脳は文字を錯覚する。
梅雨本番ですが、夏が近づくとスーパーで活気がでる食品があります。
それは、
日本最古のセールスコピーライターとも言える「平賀源内さん」が
『本日丑の日』
という張り紙を考案し、
売上を伸ばしたという説のある「土用の丑」のメイン商品
そうです、夏と言えば「うなぎ」です。
で、スーパーでは鰻を使った料理で有名な
『ひつまぶし』
が売りに出されています。
POPにも大きく「ひつまぶし」と書かれています。
しかし、私の脳は、ある時、おかしな覚え方をしたようで、
いつ「ひつまぶし」のPOPを見ても、脳の中では
『ひまつぶし』
としか読めなくなっているんですね。
似てますよ。確かに似てますよ。
でも、まったく共通項目はゼロですよ。
どこで、どういう理由で、こんな覚え方をしたのか・・・。
そんなことを思っていて、ふと思い出したのが
『脳は文字を錯覚する』
という話です。
私の記憶が正しければ、2009年ごろ、匿名サイト「2ちゃんねる」で話題となった文章と同じことが起こっているのかも。
そう感じて久々に、2ちゃんねるで話題となった文章を探しました。
引用しますので、読んでみてください。
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいくの けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく引用:2ちゃんねる
ちゃんと読めますよね?
人間の脳は「遊び」があるようで、文字の最初と最後の文字さえ認識できれば、後は自分の経験や記憶から予測して読めてしまうようです。
この話からすると、
私は「ひつまぶし」という文字を初めて見たとき、
・「ひ」と「し」を認識し
・自分の経験から予測した結果
・自分の中にある単語を引っ張り出したら
「ひまつぶし」
だった。
そして、それを深く記憶した、ということになります。
ということは、
私の家では「ひつまぶし」が食卓に上ったことがない、ということです。
だって「ひつまぶし」の経験や記憶がないから「ひまつぶし」を脳が選んだのですから。
教訓。
何かをはじめて目にする瞬間は、おかしな記憶を引っ張り出さないように注意する。
まだまだこれから夏本番。
11月頃までは、おかしな記憶と付き合うことになりそうです。