来年の9月までアンカリングする人
2017/12/29
アンカリング(英: Anchoring)とは、アンカーと呼ばれる先に与える情報が判断を歪めアンカーに近づく心理学の現象のこと。アンカリングとは認知バイアスの一種であり、先行する何らかの数値(アンカー)によって後の数値の判断が歪められ、判断された数値がアンカーに近づく傾向のことをさす。
出典:Wikipedia
昨日の話し。
嫁さんが仕事納めに行きました。
そうすると、仕事場にひとりの女性がいらっしゃっていたそうです。
その女性と社長さんはお知り合い同士。
事務所でこんなやり取りがありました。
女性:今年行ったフランス、あれは良かった。行ってない人は絶対行った方がええで。
社長:ホンマにそうなやな、あれは行った方がええな。
女性:また行きたいな。機会があったらやけど
社長:あ、来年、9月にまたフランス行くで~
女性:あっ、そうなん。けど9月かぁ~。お金ないわ!
この会話を聞いていて、嫁さんはこの女性が非常に不憫に思えたそうです。
どうして来年の、それも9月という未来に「お金がない」と、今からアンカリングをしてしまうのか。
自ら上手くいかないように、どうなるのかわからない未来へ「負のアンカリング」をしてしまう習慣。
たぶん、この女性のまわりには、こういうアンカリングをする習慣の人が集まっているんでしょうね。
自分の口から「ない」と言えば、未来にそれは「ない」はずです。だって自分がそうなるように望んでいるんですから。自分で決心して決断しているんですから。
普段の口ぐせ、普段の思考パターン、普段の状況の捉え方。
すべて積もり積もって習慣化してしまいます。
こんな「負のアンカリング」をする習慣は、一日でも早く、いえ、一秒でも早くアンカーを解除して、アンカーを降ろしていたところから離脱し別の場所へ向かいたい。
自分のアンカーをどこに降ろすのか。
自分のアンカーはどこに降りているのか。
常に気をつけておきたいですね。