セールスコピーのライティングで簡単ではない問題とは

行動を起こせるか
ライティングをしていて、もっとも簡単ではない問題。
それは、
『相手に行動を起こしてもらうこと』
そしてレターでもコンテンツでも、受け取った人に「書き手が考えている」ことを行ってもらえるチャンスは、おそらく一度だけでしょう。
この貴重な一度だけのチャンスをものにできるのは、次の5つのときではないかと思います。
1. 相手が好きなこと
誰でも自分の好きなことや興味のあることなら、真剣に、もしかすると繰り返して読みます。
休日に楽しむことや、お金儲けに関することは、多くの人の興味を引きますから、熟読して行動してくれる可能性が高いです。
2. 読み手が気になっているテーマ
読み手にとって、込み入ったテーマ。
読み手が気になっているけれど、込み入ったことなので、ゆっくりと何度も熟読しないといけないようなことです。
病気についてのことや、家族の安全や健康についてのことですね。
こういうテーマは行動につながります。
3. 読み手にとって重要なこと
重要なことと言えば、法律などが関わっていることです。
例えば、家を持っている人なら「固定資産税」に関する内容。
法律や条例の変更で、保険の保証が大幅に変更される。
本当は読みたくないけれど、読まないと仕方ない。
そして、行動を起こさないと「損」をする。
そんなことですね。
4. よく書かれたもの
小説やマンガなどでしょうか。
おもしろいとか、感動するようなものは、繰り返し読まれます。
そして、グッズを購入するというような行動を起こさせます。
5. 読み手の頭の中と一致したテーマ
非常に難問ですが、読み手の頭の中の「会話」に一致したテーマは、必ず読まれます。
でも、一致することは「運」だとも言えます。
100人に同じレターを届けても、ちょうどそのとき50人、60人が同じことを考えているということは、現実ありません。
そして、届けたレターで読み手の頭の中の会話を、レターに合わせるように強制することは不可能です。
私たちができることは
『今がそのテーマを考えるのにちょうど良い時』
と考えてもらうように導くことでしょうか。
うまく導ければ、100人中3人くらいは行動を起こしてくれるかもしれません。
まとめると
相手に(読み手)行動を起こしてもらうことは、簡単ではありません。
そして、その機会は少ないですし、1通のレターに対して一度きりのチャンスです。
このチャンスを逃さないためにも、普段から読み手の頭の中の会話に入り込んでおくことが、重要だと感じています。
100%の正解はありませんから、最後は「勘」「予想」を含みます。
でも、限りなく100%に近づく努力はできると思っています。
電車やバスでスマホを見るよりも、目の前に居る人の頭の中に侵入してみませんか?