それ、ホンマに居るんですか?妄想と期待、そして習慣化してしまう魔法
2017/03/21

妄想と期待
「○○が増えているようです」
広告やオウンドメディアの記事でも見かけるフレーズですが、
ホンマにそんな売れてんのん?
ホンマにみんな持ってるん?
ホンマにそれ増えてるん?
と思うことが多々あります。
ありがとうございます。日比野新です。
読んだ人の身近なことでなく
読んだ人があまり知らない
ホンマかどうかわかりにくい
そんなことなら、このフレーズもOKでしょう。
でも、身近で答えがわかってしまうようなことに「○○を持ってますよ」と煽って言っても「あっ、そう」で終わってしまう。
みんな持ってるなら、当然知っているから、「あ~ハイハイ」。
みんな持ってないなら、ウソだとわかるので、「またまた」。
どちらに転んでもいいことなし。
では、なぜこういう記事が増えるのかというと、おそらくは「妄想」で書いているからではないでしょうか。
自分がリサーチした情報を使いたいがために、「こうであってほしい」という自分の願望を投影しているのではないかと。
本来は「売れてます」と書きたいなら、売れている証拠をリサーチで掴んでおくべきですし、それが無いなら、言い回しを変えるか、その情報を使わないかを選択する必要が出てきます。
でも、せっかく時間を掛けてリサーチして出てきたもんだし、使いたい。
で、使っちゃうんだろうなぁ。
実際のところ、スマホの画面をグリグリと指でスクロールして見ている人が、どれくらいネットの記事を信頼し、真剣に読んでいるのかはわかりませんが、ただの時間潰しに見ているだけの人を相手にするなら、消費される情報ということで、存在意義があるのかもしれません。
しかし、こういう「裏取り」しないリサーチは自分の癖になりますから、ここ一番のセールスコピーを書くときにも、同じことをやってしまうと思います。
その時だけスイッチを切り替えられる器用な人はいいとして、世のほとんどの人は、そうは簡単に切り替えられないと思うので。
まぁ、切り替えられたら「習慣」に関係する本があんなに出版されませんよね。
試合のときだけスイッチ切り替えたら、普段は縦にバット振って素振りしてても打率が4割になっちゃったよ。
たぶんそんな人は、プロにはいないと思います。
プロや職人と呼ばれる人たちは普段から、どんなことをやっているのか。
力を抜くところと抜かないところはどこなのか。
あなたのリサーチは自分に都合の良い「妄想」や「期待」になっていませんか?
そのリサーチ内容は「事実」でしょうか?
2つ以上の裏取りが出来る情報でしょうか?
追伸
最近立ち上がったオウンドメディアサイトを見ると、二次利用、三次利用されたコピペとリライトギリギリの記事が目立ちます。
そして、内容は「妄想」ではないかという設定。
二次利用、三次利用した情報を使いたいがために、無理矢理に設定しているとも言えるもの。
オウンドメディアサイトが生き残るには、
・サイト自体の信頼性
・ただのカタログでない情報
・読者が疑って読まなくてもいい記事
この3つは必要に迫られてくると予想します。
それでは、また。