ライティングで手が止まる。そんなときにありがちなこととは

長刀鉾の粽
昼から京都市内へ鉾立てを見に行ってきました。
胴から下は10日ごろから立てられてますので、今日は胴から上が少しずつ立てられている状態でした。
突然激しい雨が降ったり、猛烈に湿度が上がったりするので、なかなか織物が心配な状態です。
日が当たるだけで傷むものですから、湿度にも強くはありません。
そんな中、できるだけ雨だけでも当たらないように、透明のビニールを掛けてありました。
正直なところ、町内の人はビニールを掛けて出したくないと思いますね。
でも、観光客は楽しみにしているので、痛し痒しというところではないでしょうか。
ありがとうございます。日比野新です。
河原町御池を南へ下がり、三条へ歩いて行って、そのまま東へ入って烏丸へ。
順番に鉾や山が立ち始めているのを見ながら、うろうろと歩くこと約1時間。
あまりの蒸し暑さのせいで歩き疲れたので、四条烏丸上がったところのドトールコーヒーへ逃げ込んだときに、なかなかタメになる状態に出会いました。
私の隣のテーブルで、40代前半とおぼしき男性がノートパソコンで文字入力中。
入力している左側には、なにやら講演会の資料が置かれています。
ときおり資料を眺めながら、クリアファイルに入っている他の資料も眺めながら、ポツポツと文字入力。
カチャカチャカチャとキーボードをタイピングした、と思ったら手が止まる。
それから5分くらい手が止まる。
そして、またタイピングを少しする。
そして、止まる。
これの繰り返しが行われていました。
何か資料のまとめ中なのかと思っていたのですが、どうも聞こえてくる独り言の内容からは、入力した文章を音読されている様子。
ということは、何かの執筆をされているということ。
ここで、がぜん、興味がわき上がってきたことは隠せません。
それからも、少しタイピングして、手が止まる。
また、先ほどと同じ資料を見る。
考える、考える、考える。
そして、また、タイピング。
たぶんドトールコーヒーに居た40分の間に、ほとんど執筆は進んでないように感じました。
でも、これって、ありがちな状態だと思いませんか。
書きながら、考える。
一見、いいようにも思いますが、考えると書けなくなりませんか?
一度考える状態に入ると、サッと書くモードに切り替えにくいと感じませんか?
私はどうも、この切り替えがサッとできないので、考えるフェーズと書くフェーズを完全に独立させるようにしています。
考えるときは、考えるだけ。
書くときは、考えたことだけを使って書く。
「足りないな」と感じても、まずは考えたことだけで書く。
いったん書き終わってから「やっぱり足りないな」と感じたら、それから追加リサーチをして書く。
こんなふうに、完全にフェーズを分割しています。
ほとんどの場合、ライティングで手が止まるときは「何かを考えている」ことが多いように経験から思います。
スムーズにライティングができないな。
そんなことを感じたら、書くことだけに集中しているか。
ライティングから一歩離れて、冷静に自分の思考を分解してみてください。
追伸
こちらの画像は「長刀鉾の粽」です。
粽ですが、厄除けのお符です。
それでは、また。